陸前高田の「みんなの家」

概要
震災を受けて,伊東豊雄,隈研吾,妹島和世,内藤廣,山本理顕によりボランティア団体「帰心の会」が結成.「被災地で家や仕事を失った人びとが,再び立ち上がって新しい生活を回復するための拠点」の必要を唱え,若手建築家達と共に各地で「みんなの家」を建設した.陸前高田においては伊東豊雄,乾久美子,藤本壮介,平田晃久の協働により,津波で立ち枯れたスギ丸太を柱に,さまざまな高さの床が持ち上げられた集会場が建てられた.その建設過程は,第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示で展示され,1996年以来の最優秀パビリオン賞(金獅子賞)を受賞.2016年に土地のかさ上げ工事に伴い解体された後,2022年に陸前高田駅の近くに敷地を移して再建された.一方,復興支援のための建築家ネットワークとしては,阿部仁史の他,仙台を拠点とする建築家が発起人となって「アーキエイド」がつくられ,状況の共有と適切な人材の供給,そして行政の手が届き切らないエリアでのプロジェクトの実践が試みられた.建築に何が可能か,現実の問題として受け止めるきっかけとなった.
所在地
  • 岩手県
掲載誌
新建築 2025:09
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