改修の素描 旧蚕糸試験場新庄支場改修プロジェクト

概要
良質な蚕の生産を目指して1934〜37年にかけて建てられた,旧農林省の研究施設である蚕糸試験場の改修.外観は竣工当初の意匠に復元,2階は見せない耐震補強で意匠を維持,1階は今後の活用方法も踏まえて3棟で異なる耐震補強を施している.「復元」「維持」「異なる耐震補強による新たな空間」という3つの手法を,棟・階・部位に振り分けて適用し,3棟全体で建築物の歴史的価値を示しつつ保存利活用することをねらいとしている.改修した3棟は市の施設として,多目的ホール,産直所,ショップ,オフィス等に利用される.
所在地
  • 山形県
掲載誌
新建築 2021年6月号
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