内田祥三設計の損害保険ジャパン本社ビル（旧安田火災海上本社ビル．1976年竣工．）42階に，日本初の高層階美術館として開館し40年以上にわたって運営されてきた「東郷青児記念　損保ジャパン日本興亜美術館」を，地上6階建ての美術館として同社敷地内に独立させた．コレクションである東郷青児作品の柔らかな線をモチーフとした曲線的造形．化粧ビードを利用した縦ストライプを施すことで，溶接部分を感じさせない外観を生み出し，一塊の彫刻のような美術館を目指した．