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但東町の賤ヶ屋
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岸下真理+岸下和代/Atelier KISHISHITA
概略
建主からの要望は次の3つであった。「みすぼらしい廃屋を永らく放置し、故郷の方々に多大なご迷惑をおかけしていたので、華美なものではなく集落に溶け込む質素な建物にすること」「退職を迎える数年後には長期間滞在することを想定はしているものの、永住するわけではないので、不在時の維持管理が容易であること」「故郷に住む姉妹や多くの親戚・知人・友人と集い、食を共にすることのできる空間(広さ)を確保すること」。建物の外観に関しては、周辺に点在する農家の納屋や倉庫を想わせる簡素な形態とし、仕上げはメンテナンスを考慮してガルバリウム小波鋼板を採用された。大きなワンルーム空間であり、床は大部分がコンクリートの土間であるが、そこに内部が収納となったキャスター付可動床を9台設置し、さまざまな生活パターンに対応させている。
所在地
日本 | 兵庫県
掲載誌
住宅特集 2007年10月号 107P