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東大寺総合文化センター
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戸尾任宏・建築研究所アーキヴィジョン/LAN
概略
東大寺表参道に面し,南大門のすぐ側に建つ.東大寺の所有する宝物・書物を集約,保存・修理・研究を行い,一般にはミュージアムとして公開する施設.移転した旧東大寺学園跡を敷地とし,体育館を改修した上で新築された.収蔵品と敷地の地下に存在する遺構を保護するため,国宝の展示される東大寺ミュージアムは部屋全体を免震装置の上に構築する「部屋免震」を採用.東大寺という歴史的な周辺環境と調和すると同時に,同寺院の財産を長い年月にわたって保存する事を目的とし,伝統的な意匠を取り入れつつ,湿潤や虫害を防ぐ最新の技術を採用.外装は時を経るとともに風合いの出るアルミキャストを主に使用.屋根瓦は本瓦葺きで,東大寺の寺院に伝統的に使われる文様が施されている.木材は産地の明確な国産の材を,40度の低温で乾燥して使用している.塗料の使用を抑えた上で,浸透性塗料を採用している.
所在地
日本 | 奈良県
掲載誌
新建築 2011年11月号 86P