海を一望する海岸沿いの斜面地に建つ。鉄筋コンクリート造の箱型ヴォリュームに、東西を貫くスリット状の吹抜けを挿入。その吹抜けを通り道として、海側の全面開口から取り込んだ光や風が建物内に行き届く。スキップ状にスラブを設けることで、空間に立体的な奥行きを生み、海に抜ける視線に多様な階層性を与えた。

住宅特集 2022年9月号 46P