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物質試行50 下田の住宅
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鈴木了二/鈴木了二建築計画事務所
概略
音の膨張 / 圧縮効果である「DUB」は建築にもかけられるのか。つまり仮にその建物を膨張 / 圧縮させた時に、作家の特質が維持されるものを「DUBがかかる」建築とし、本質が損なわれるものを「DUBがかからない」建築と定義して、本住宅にて実践、検証している。空間は極端に天井高の高いキッチンや中2階の和室、2階の居室などさまざまなヴォリュームからなる。また南、東、西の3つの立面に開口はなく、内庭やテラスとして機能する3つのヴォイドから採光や通風を確保している。「DUB」がかかるためには、プランや断面計画、ディテールも可能な限りシームレス、フレームレス、スケールレスとする必要があるため、空間の構成のほか使用する色、壁や床の仕上げ、家庭用サッシや水切りなどの納まりなどまで細かにコントロールされている。
所在地
日本 | 静岡県
掲載誌
住宅特集 2011年4月号 88P